本日のデイトレ振り返り|レジサポ転換した水平線で「戻り高値」を売る
サポートからレジスタンスに変わった水平線まで戻ったところを売り、月足ピボットで決済しました。売る理由・売る場所・売る条件・決済の位置を順番に振り返ります。
9月28日に、NZD/JPY(ニュージーランドドル/円)をショートして、+60.7pipsで利確しました。
売ったのは、サポートからレジスタンスに変わった水平線(89.498)まで、価格が戻ってきたところです。決済は、月足ピボットのサポートで行いました。
この記事では「なぜ売ったのか」「どこで売ったのか」「どこで決済したのか」を、チャートと一緒に順番に振り返ります。
トレードの記録
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨ペア | NZD/JPY |
| 売買 | ショート(売り) |
| エントリー | 2026年9月28日 14:34/89.437 |
| 損切り | 89.560(エントリーから12.3pips上) |
| 利確 | 88.830 |
| 決済 | 2026年9月28日 17:15/88.830(利確) |
| 保有時間 | 約2時間40分 |
| 結果 | +60.7pips |
※円の通貨ペアでは、1pips=0.01円です。
損切り幅12.3pipsに対して、利益は60.7pipsです。損切り幅の約5倍の利益を取れました。
円安けん制発言で、円が買われやすくなっていた
今回は、ファンダメンタルズとテクニカルの両方に、売りの理由がありました。
ファンダメンタルズの理由は、片山財務大臣の円安けん制発言です。
円安けん制とは、政府が「円安が進みすぎている」と警戒を示すことです。この発言が出ると、市場では「政府が円買い介入に動くかもしれない」という警戒が強まります。円買い介入とは、政府が市場で実際に円を買って、円安を止めようとすることです。
介入が入ると、円は一気に買われます。円を売っている人はその損失を避けたいので、介入の前に円を買い戻しやすくなります。
NZD/JPYは、円が買われると下がる通貨ペアです。そのため、この発言は売りの追い風になります。
4時間足では、高値も安値も切り下がっていた
テクニカルの理由は、4時間足の形です。
ダウ理論では、高値と安値がどちらも前回より低くなっている状態を「下降トレンド」と考えます。
チャートを見ると、高値は90.5円付近から90.1円付近へ切り下がっていました。安値も、89.5円付近で支えられていたところから、88.9円付近まで切り下がっています。
下降トレンドの中では、価格が一時的に反発したところを売る「戻り売り」を狙います。反発して作られた高値を「戻り高値」と呼びます。今回は、この戻り高値を売る作戦です。
売る場所は、サポートからレジスタンスに変わった89.498の水平線
売る場所に選んだのは、赤い水平線(89.498)です。
この線は、9月に入ってから何度も価格が止まってきた水準です。
- 価格が線の下にあったときは、上昇を止める「壁(レジスタンス)」になっていました。
- 価格が線を上に抜けてからは、下落を止める「床(サポート)」になっていました。
そして直近で、価格はこの床を下に割り込みました。
一度割り込まれたサポートは、次に価格が戻ってきたとき、今度はレジスタンスとして働きやすくなります。これを「レジサポ転換」と呼びます。
線の上で買っていた人は、価格が線まで戻ってくると「買値まで戻ったから、ここで手放そう」と考えやすくなります。その売りが重なるので、線の近くで価格が止まりやすくなるわけです。
チャートの白い矢印が、このとき立てたシナリオです。価格が89.498まで戻ったところで売り、そこからの下落を狙います。
4時間足が確定したときに、3つの条件を確認した
水平線に届いただけでは、まだ売りません。4時間足が確定したタイミングで、次の3つがそろっているかを確認します。
- 価格が水平線に到達している
- RSI(チャート上段)が50以下で推移している
- MACD(チャート下段)がゴールデンクロスしている
今回は、3つともそろっていました。
条件1:価格が89.498の水平線まで戻ってきた
シナリオどおり、価格は赤い水平線まで戻ってきました。
条件2:RSIは45.77で、50を下回っていた
RSIは、買いと売りのどちらの勢いが強いかを0〜100で表す指標です。50より上なら買いの勢いが強く、50より下なら売りの勢いが強いと見ます。
価格は水平線まで戻ってきましたが、RSIは45.77で、50を下回ったままでした。価格は戻っていても、買いの勢いはまだ強くないと読めます。
条件3:MACDがゴールデンクロスしていた
ゴールデンクロスとは、MACD線(青)がシグナル線(白)を下から上に抜けることです。
ゴールデンクロスは、一般には上昇のサインとして知られています。それでも売りの条件に入れているのは、「戻り(反発)が起きているか」を確かめるためです。
このときのMACDは−0.044、シグナル線は−0.109で、どちらも0より下にありました。下降の流れの中で起きている、一時的な反発です。
条件2と条件3を合わせると、「戻りは起きている。でも買いの勢いは弱い」という状態になります。戻り高値を売るには、ちょうどいい場面でした。
設定メモ このチャートのRSIは期間14、MACDは(3, 10, 16)の設定です。MACDは一般的な設定(12, 26, 9)とは違うので、同じ形を探すときは設定をそろえてください。
損切りは週足ピボットの上、利確は月足ピボットに置いた
エントリーする前に、損切りと利確の位置も決めました。目安に使ったのはピボットです。
ピボットとは、前の期間の高値・安値・終値から計算する価格の目安です。週足ピボットなら先週の値動き、月足ピボットなら先月の値動きから計算します。多くのトレーダーが見ているので、価格が止まったり反発したりしやすい水準です。
チャートの「PP」は中心の値です。「S」は下側のサポートで、S1、S2、S3と数字が大きいほど下にあります。「R」は上側のレジスタンスです。
損切り:週足ピボット(89.500)の上の89.560
今回のポイントは、週足ピボットのPP(白い線・89.500)が、赤い水平線(89.498)とほぼ同じ価格にあったことです。売りの根拠になる線が、同じ場所に2本重なっていました。
損切りは、この2本の少し上の89.560に置きました。価格が2本とも上に抜けたら、「戻り高値から下がる」というシナリオは崩れたと判断できるからです。
利確:月足ピボットS3(88.841)付近の88.830
利確は、月足ピボットのS3(緑の線・88.841)付近の88.830に置きました。月足という大きな時間足のサポートなので、下落がいったん止まりやすい場所です。
結果:約2時間40分で利確まで届いた
最後に、15分足でエントリーから決済までの値動きを見てみます。
価格は水平線と週足ピボットに届いたあと、じわじわ下がり始めました。14:34に、89.437でショートしています。
その後も下落は続き、夕方に大きな陰線が出て一気に下がりました。17:15に、月足ピボットS3付近の88.830で利確しています。
利確したあと、価格は88.7円付近まで下げてから、月足ピボットS3の上へ戻っています。月足ピボットの近くで、実際に下げが止まったことになります。
同じ形を見つけたら、この順番で確認する
このトレードでは、エントリーする前に「売る理由」「売る場所」「売る条件」「決済する場所」をすべて決めていました。
同じような場面を見つけたら、次のチェックリストで確認してみてください。
- 4時間足で、高値と安値がどちらも切り下がっている
- 何度も止まってきた水平線を、価格が下に割り込んでいる
- 価格が、その水平線まで戻ってきている
- 4時間足の確定時に、RSIが50以下である
- 4時間足の確定時に、MACDがゴールデンクロスしている
- 水平線の近くに週足ピボットがあり、その上に損切りを置ける
- 下に、利確の目安になる月足ピボットがある
- 円が買われやすいニュースが出ている(今回は円安けん制発言)
まずは今週のチャートを開いて、「一度割り込まれたサポートの水平線」を1本探してみてください。価格がその線まで戻ってきたときに、RSIとMACDがどうなっているかを見るだけでも、いい練習になります。
掲載しているのは筆者自身の取引結果であり、将来の成果を保証するものではありません。本サービスは投資助言ではなく、教育コンテンツの提供です。



